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アンケートや整膚中の聞き取りにより「肩こり」との関連性を探る
当院では、初回のお客様に対しては、施術前に身体状況アンケートを実施しております。
それに加えて、施術中の聞き取りによる情報で、お客様によってそれぞれの身体的特徴が出てきます。
アンケートや聞き取りで多い答えを参考にしながら、「肩こり」になってしまう原因を探ってみたいと思います。
その前に「肩こり」について簡単な説明を加えておきます。
「肩こり」とは、肩周辺の筋肉群(僧帽筋、棘下筋など)の疲労で、これらの筋肉が常に緊張していると、筋肉が収縮して硬くなり、血管が圧迫されて血行が悪くなります。
すると、乳酸などの疲労物質が筋肉の中に溜まって、痛みやこりの症状を引き起こします。そうなると、さらに筋肉を動かさなくなるので、余計に筋肉が収縮して痛みやこりの具合が増してしまう、という悪循環に陥ります。
また痛みやこりに加えて、吐き気やしびれを訴えるケースもあります。
肩こりは、医学的に、頚肩腕症候群と名づけられています。
1.目が疲れやすい
当院に来る肩こりの方のほとんどの方が、目の疲れをお答えになられます。
確かに現代は目が疲れやすい時代であると言えるでしょう。デスクワークの方はまさにその典型と言えます。
一日の中でパソコンと向き合う時間が長く、目に負担がかかり疲れが溜まった状態を引き起こしてしまいます。
経穴(ツボ)的な説明を加えますと、その疲れは「風池」という頭部と頚部の付け根のくぼみにあるツボに溜まり、気や血液の滞りを引き起こし、首や肩にコリを引き起こすといった具合になります。
また、頭にちかい箇所なので、頭痛を引き起こすケースもあります。そういう方々はよく目薬を常用しておられます。
さらに、目が直接疲れるということで、前述の整膚マッサージの感想にも大いに関係があります。
整膚マッサージは、顔面部も施術対象になっております。
実際に施術しておりますが、目の周りの「コリ具合」が目立ちます。
目の周辺には、太陽やサン竹など、目に関係するツボが集まっております。
そうしたツボを含めた顔面部や頭部を施術することによって「周りがハッキリ見える、目がスッキリする。」ようになります。 詳しくは後の項で触れたいと思います。
2.普段運動をほとんど(まったく)しない
この回答も多いですね。いわゆる運動不足の状態になっているというわけです。
前述の「悪循環」の要因の一つでもあります。
先ほどの「目が疲れやすい」と「運動不足」という回答がセットになっているケースは非常に多いです。
一つの要因だけで大変でありますが、さらに重なる事で「肩こり」の状況がさらに複雑になることがお分かりいただけると思います。
本当に「肩こり」はバカになりません。
「運動不足」により血液循環の停滞を引き起こし、新陳代謝が停滞し疲労の蓄積が加速されます。
また、筋肉の緊張状態が解消されないままの状態で残っています。
筋肉の関連性でさらに説明を加えると、運動しない状態が続くと筋肉は衰えます。
特に首の筋肉なんかが衰えると、頭部を支える力の低下を引き起こし、骨などに負担がかかるようになります。
お話をうかがうと、日常において忙しくて運動をする時間がないというご意見が多く聞かれます。
確かに、しっかりと運動をするのは理想ではありますが、現実的に継続するのは難しいようです。
なので、肩こり解消法のページで、首の簡単な筋力強化の運動をご紹介していきたいと思います。整膚マッサージとの関連性で考えると、この手技自体が一種の体操(運動)効果が期待できます。
皮膚や筋肉を施術する事で、血液循環の促進及び新陳代謝の良化が引き起こされます。まさに体操(運動)な訳です。
そうすることで皮膚や筋肉の栄養状態を改善し、細胞を活性化させることができます。
そして、疲労や緊張状態か緩和され、「肩こり」状態の軽減につながります。
3.同じ姿勢の時間が長い
前述のデスクワークの仕事は、これも当てはまります。
作業機械を扱う仕事の方や、コンベア上の仕事をしている方、食品関係で大量の切り物をされている方・・・等々挙げ出したらきりが無いほど日常の仕事においては「同じ姿勢を強いられる」場面は多いです。
家事でも、例えば洗い物をしたり、掃除をしたり、縫い物・編み物をしたり・・・等々様々な局面でもそうですよね。
趣味の世界でも、人形作り、ジグソーパズル、三味線を弾く、インターネット・・・など「肩のこりそうな」ことが多いですよね。
これらのことは、実際にお客様より聞き取りをした一部です。ほんとうにキリがありません。
少し主題とはそれますが、「肩こり」がラクになる一歩として、日常生活をふり返ってみることが大切です。
上記のようなことは、無意識というか「肩がこってしまう」という自覚を持たないままについついしてしまうことです。
言われてみて、「ああそうだった」と思う方が多いと思います。
同じ姿勢が長いと、首をかがめっぱなし(首・肩)、背中を丸めっぱなし(背中・腰)腕に力が入りっぱなし(上肢)、座りっぱなし(腰・臀部)、立ちっぱなし(下肢)というようにカッコ内の箇所の筋肉が緊張状態になります。
上記のような作業は、4つの動作の組み合わせで成り立っているケースが多いので、全身の筋肉が緊張状態になってしまうといっても過言ではないでしょう。血液循環も滞りがちになり、疲労状態を引き起こしてしまいます。
このようなケースにおいて当院では、「肩こり」専門ですが、しっかりと全身を施術した上で首・肩を施術する様にしております。
全身の血液循環が改善され、リラックス効果により心(精神的)身(特に筋肉)の緊張が緩和され、「肩こり」の軽減に大きな効果がもたらされます。
このような身体のお手入れも大切ですが、日常生活においての姿勢の見直しが大切になってきます。
こまめに姿勢を変える、合間に軽い運動をしておくという風にです。
「首の位置がよくなる」方法を、肩こり解消法のページで紹介しています。
ここまで読んでいただいて、1・2・3などの目が疲れる・運動不足・姿勢の問題など、日常生活に関連する事柄と「肩こり」との関連性がよくお分かりいただけたと思います。
最近は、10代や20代の若い人たちも肩こりで悩んでおられる方が多いようです。
老若男女関係ないというのが現代の「肩こり」言えるのではないでしょうか!?
上記の日常の生活習慣のほかに、ムチウチ症のように外的な障害が原因となる「肩こり」もあります。
また、胃腸・心臓・肝臓関連(ストレス)、肺臓関連(アレルギー・喘息)、といった内臓の不調と関わりのある「肩こり」があります。
そういうケースは病院での診察をすすめることがあります。